[香港で出産]妊娠高血圧症から公立病院に入院→私立へ転院出産

妊娠・出産

2021年11月に、香港の私立病院で無事出産しました。
あっという間に新生児のお世話が終わり、だいぶ生活も落ち着いてきたので、出産について記録しておくことにします。
出産についてはとても個人的なことなので、事細かに書くのはどうなのかな?と迷いもあるのですが、私自身が経験談を知りたかったので、ここに書くことにしました。

香港で妊婦生活、血圧高めで日帰り入院…

みなさま、白衣高血圧症ってご存知でしょうか?
白衣を見ると緊張していつもより血圧が高くなってしまうという。
私がまさにこれで、公立病院の検診の時は、必ず血圧がひっかかっていました。
そもそも低くはない血圧だったので、病院に行って測定する時は、毎回基準値越えで、お医者さんに説明しても聞き入れてもらえず、妊娠中2、3回血圧モニタリングのために日帰り入院しました。

公立病院の検診は月に一回で、初めての検診で血圧を指摘され、翌日に一日入院。
朝8時から4時間おき(うろおぼえです)に血圧を測って、正常なら帰れるというものでした。

病院では英語は通じますが、私は英語すら危うい感じなので、もうこの日帰り入院が嫌で嫌でたまりませんでした。
白衣高血圧症なので、一日入院して血圧をモニタリングすると、基準値内におさまっていて、すぐに退院許可が出て、帰宅。念のため、家で毎日朝と夕方に血圧を記録して、次の検診で持っていくことになりました。
家で測ると、リラックスしているからか、全然大丈夫な数値だったんですよね。
緊張というかストレス?ってすごい力です。

次の検診で、正常な数値の記録用紙を持っていったら、「血圧計壊れてない?確認するために明日入院して。」と言われ、まさかの二度目の入院…泣
絶対避けたかったのに、自分の血圧計を持参しなかった私が悪かったけど。
この頃はまだ微妙につわりもあって、一日中ベッドの上何もすることなくで過ごすことが本当に本当に辛かった思い出です。
何かすることがあった方が、気が紛れて、つわりのことも考えなくて済んだのに…。

なんというか、公立病院って融通が利かないんですよね。
もっと強く入院したくないって言えばいいのかもしれないんですけど、それを言う英語力もなく、コロナ禍で、夫の付き添いもできなかったので、どうにもできませんでした。

妊婦にとって、血圧が高いっていうのがとても重大なことだからと言われれば、そうなのですけど。。いや、だから白衣高血圧症なんだってばーー!と、思いながら検査入院してました。

そして、三度目の正直、三回目の検診では、記録用紙と自分の血圧計を持って行って、やっと入院を免れることができました!

公立病院での検診は、毎回ドクターが違う(偶然同じ場合もあるけど)のですが、三回目のドクターは、落ち着いた雰囲気でとても話しやすかったので、毎回検診での血圧が高くて、入院することになるんじゃないかって不安で…と話したら、「家で正常なら大丈夫だから、心配しないで平気だよ(にこっ)」と言ってくれて、それだけで泣きそうなくらいでしたw

血圧の次は妊娠糖尿病!次から次へと問題が…

血圧は一旦落ち着いたので、心配はなくなったのですが、次は妊娠糖尿病の疑い!

公立病院では、検診に行くと体重測定(体重がなぜかみんなに丸見え)と、血圧、尿検査をします。
尿検査は、自分で用意した容器で尿を持っていくんですよー。
私は12ドルショップで適当な容器を買って、入れていました。忘れてしまった場合は、病院のトイレで検査できるので、心配しなくて大丈夫です。
その尿検査で、たんぱくと糖が出てるかわかるのだと思うのですが、そこでは引っかからなかったんですよね。

引っかかったのは、糖負荷検査でした。(妊娠7ヶ月)
コップいっぱいのガムシロップを飲むアレです!
私の場合、空腹の状態での血糖値がちょっと基準を超えてたみたいでした。
ということで、食事指導。

どんな食生活か、朝・昼・夜・間食、運動はしているか?
事細かに聞かれ、改善方法を教えてもらいました。
食事指導から一ヶ月後に、今度は血糖値検査のための日帰り入院ということで、この一ヶ月はちゃんとがんばりました。
甘い飲み物は一切やめて、外食しても炭水化物は茶碗軽く一杯。
週2、3回はプールでウォーキング生活をした甲斐があったのか、血糖値は正常になったので、妊娠糖尿病からは卒業(?)できたのです。

妊娠糖尿病ではなくなったけど、また血圧が!

血糖値検査のために日帰り入院した時に、血糖値と一緒に、血圧も測っていたのですが、毎回すこーしだけ基準を超えていて、退院許可が下りなかったのです…
思い返すと、血糖値で入院していたから血圧に関しては油断していたんですよね。
家での血圧の記録は持っていて、正常だったし、まさか泊まることになるとは思ってもみなかったので、ショックでした。
忘れもしない、中秋節の日。家族と一緒に月が見たかったー!

この時、妊娠8か月です。

将軍澳病院では、妊婦検診はしてもらえるのですが、出産する場合は、クントンにあるUnited Christian hospitalに入院することになっています。
血圧モニタリングの時は、毎回将軍澳病院で、妊婦さん以外の患者さんも一緒の病棟だったのですが、この日、将軍澳病院に泊まることはできないと言われ、夜10時にクントンの病院に移動することに。
人生初、救急車に乗りましたw

いたって普通なのに、高血圧妊婦として、車いすで運ばれ、救急隊員のお兄さんに担架で運ばれ。
クントンのガヤガヤした救急受付で不安なまま30分ほど待ち、それから産科にいって問診、入院手続きをして、ベッドに横になれたのは11時過ぎでした。
それから赤ちゃんの心音モニター30分、血圧は4時間おきに測りにくる、という落ち着かない一夜を過ごしました。家の方がよっぽど静かに過ごせるのに…
案の定、夜中の血圧は正常値で、朝には退院許可が出て、お昼前に帰宅。

一体昨日はなんだったんだ?というくらいバタバタで意味のない入院だったと思います。
逆に言えば、何か問題があったら、きちんと対応してくれる!ということですね…。
でももうちょっとこう一人一人に合わせた対応をしてくれるといいんだけどなぁ。

最後の公立病院検診で、緊急手術に!?

私は、11月中旬に私立病院で出産(帝王切開)予定だったので、11月のはじめの公立の検診が、最後でした。
あぁ今日で最後か、色々あったけどちょっと寂しいなぁ、なんて思ったのが大間違い。

自覚はあったのですが、家で測る血圧がちょっと上がってきていたんですよね。
でもまぁもう少しだし、大丈夫だろうと思っていたら、最後の検診で指摘され、次の日入院の指示。

クントンの病院に次の日の朝から入院しました。
妊娠の最後の最後で、妊娠高血圧症になったってことなのか、この時の尿検査ではたんぱくが出てしまいました。
入院時の問診で、私立病院で産むからデポジットも払ってると看護士さんにいったら、「あーそれはもったいないことになるかもね」みたいなことを言われ、不穏な空気はあったんです。
緊急手術承諾書みたいなのにもサインしたし…でももう臨月だし入院に必要なものと思って、サインしてしまったのですが。

入院してから何度か時間をおいて血圧を測っても、数値が下がらなかったので、薬を飲むことになり、それでも下がらなかったら緊急手術になります。と、この時言われたんですよ。
バタバタと看護士さんが手術着を持ってきて、着替えさせられて。
パニックでしたねーこの時。
服を脱がされながら「私、私立で産む!!!!」って看護士さんに何度も言ったけど、全然聞き入れてもらえず。
後ろが全開きの手術着に着替えさせられた時は、あぁもうここで産むのか私は…って思いました。

ドクターと話したい!と言っても、ドクターは決まった時間にしか患者さんのところに来ないので、どうにもできなかったです。
血圧高いから動くの禁止で、ベッドからも動けず。
とにかく夫に電話して、なんとかドクターと話してもらいました。

少しして、薬で血圧も正常値になったし、とりあえず公立病院での緊急手術は免れたのですが、私立病院で受け入れるかどうか確認がとれないと退院許可は出せないと言われました。
ドクターからも看護士さんからも、「私立病院は受け入れないこともあるからね」って何度も言われ、その度に心が削られるというか…泣
早くここを脱出しなければ!と思いましたw

私立病院の先生の確認がとれて、やっと退院。
公立ー私立病院間は、救急車は出してもらえないんですよね。
でも、退院したらそのままタクシーで病院に行ったほうがいい。何が起きても自己責任だからね。っていうのも何度も言われました。

私立の先生と相談した結果、もうその日の夜に帝王切開手術をしましょう。ということになって、一旦家に帰り、入院の準備をして、私立病院に向かったのです。
日本人の通訳さんを会えた時、本当にほっとしました。

カノッサ病院で、無事出産!

午後5時前くらいに、カノッサに到着。
その後は、流れにのって、どんどん進んでいきました。

2021年11月5日の夜に、帝王切開で無事出産しました。

カノッサでの入院・出産・退院については、長くなってしまったので、また別で記録したいと思います!

さいごに

出産って何があるかわからないとは言いますが、まさにそんな感じでした…

ただ、もし私立のクリニックだけに通っていたらどうなっていたのかなぁ?とも思います。
私立では毎回血圧も測っていたけれど、厳しく言われなかったし、尿検査もしませんでした。
でも、それは公立病院にも通っていると、私立の先生に言ったからなのか。
結局のところはわかりません。

私の印象では、公立病院は融通が利かない、ということに尽きますw

患者さんが多いからか、一人一人の状況に応じて対応を変えるというのが難しそうでした。
血圧が少しでも超えていれば、退院できない。たとえそれが基準値+1だったとしても。

クントンの病院に運ばれた後、救急入り口で一人30分ほど待っていたのですが、あの時、本当に家に帰っちゃおうかと思いましたw
周りはホンモノの救急患者さんが運ばれてバタバタしていて、今なら私逃げ出せる!って。
で、入院中に何げなく壁を見たら、病院から逃げ出すの禁止!っていうポスターが貼られてて、私だけじゃないんだなって思ったのを覚えてます。
あのチェックの公立病院パジャマ着てたら、逃げ出したのすぐバレますね…。

あぁ思い出したら笑えるけど、必死だったし、大変だったな。

やっぱり、私レベルの英語では、通院も入院も大変だったというのが正直なところです。
夫には検診に付き添ってもらったり、最大限助けてもらったけど、コロナ禍で、産科などの病棟に一切入れなかったのが痛かったです。

公立病院のメリットというと、お金がほぼかからない点です!
これは本当にかからないので、ビックリしました。私立の先生にも見てもらっていたので、その差がもうすごすぎて…。
血液検査、糖負荷試験、超音波検査、あとは百日咳のワクチンなど、一切お金はかかりませんでした。
血圧の件で入院した時は、200ドルほどかかりましたが、それ以外は本当にゼロ。
どちらが良いのか個人によりますね。
私の日本人の友達は、公立で産んだ人も結構いますが、システムがきちんとしていて無駄がないし、お金もかからないから、公立の方が良かった!という人もいます。
手術室の設備も、私立よりも整っていたという人もいました。

色々な意見の一つとして参考にしていただければと思います。
詳しく知りたいことがあれば、コメントでもくださいね。

ということで、私の公立病院通院の話はおしまいです。
長々読んでくださってありがとうございました(^^)

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