[香港で妊婦生活]はじめての公立病院体験!~TKO hospital~

妊娠・出産

香港で、二度目の妊娠を機に、10年以上住んでいて初めて公立病院に行くことになりました。
夫の会社で海外保険に加入しているので、今までは通訳さんのいるような私立病院やクリニックで診てもらっていたのですが、妊娠出産に関しては保険がきかないということで、いざ公立病院へ!

今回は、公立病院での妊婦検診の流れをまとめます。
私は将軍澳エリアに住んでいるので、近くにあるTseung Kwan O hospital(将軍澳医院)に通っています。各エリアに公立病院があって、施設の新しさや、混み具合によって対応の違いはあるかもしれませんが、おおまかな検診の流れは大体同じだと思うので、公立病院を考えている方は、こんな感じだろう程度に参考にしてみてください。

[香港で出産]妊娠高血圧症から公立病院に入院→私立へ転院出産

↑こちらの記事と内容がかぶる部分もありますが、妊娠中の検診などについて書きます。

公立病院での妊婦検診スタート

公立病院での妊婦検診の予約のしかたは、前の記事[香港で妊婦生活]妊娠がわかったらまずどうする?病院探し!でも書きましたが、家の近くのクリニックで、妊娠証明書を書いてもらい、それを持参して『産前問診』の予約をとります。

私は、初めいつも通っていた日本語で受診できるクリニックに行き、提携している検査機関で超音波検査を受けて、妊娠を確認しました。
その検査結果を持って、公立病院に行ったのですが、それでは受理されず…
決まった書き方などがあるようで、家の近くのクリニックの先生が書いてくれた証明書は、本当に簡単なものでした。
クリニックで尿検査をして、陽性の確認と、最終月経の日、ドクターのサインくらいだったと思います。
その妊娠証明書と自分のIDを持って、公立病院の専門医予約窓口に行きました。
夫も一緒に行ったのですが、窓口では夫のIDも必要でした。

私の妊娠が発覚したのが、2021年4月で、公立病院の第一回目の検診の予約が取れたのが5月の終わりでした。
英語での受診を渋ったばっかりに、日系のクリニックに行ったことで余計に時間とお金がかかってしまったので、もったいなかったなぁと思います。

専門医の予約窓口で、一回目の妊婦検診の予約さえできれば、あとは毎回自動的に予約されるので、心配ありません。
妊娠証明書を見せながら、予約お願いします。と言えば、スタッフが予約をとってくれるので、渡された予約の日時に行くだけです。日にちの希望なんて聞かれないので、基本的には、渡されるがままw
どうしても無理な場合は聞いてもらえそうですが、毎回の予約もなんとなく有無を言わさない感じがあって、言いづらかったです。

いよいよ第1回目の検診(12w)

さて、窓口での予約から1週間後くらいに、第一回目の検診がありました。

この日は、血圧・身長体重を測って、助産師さんからの質疑応答と超音波。
ダウン症検査のための血液検査。
助産師さんからどんな質問をされたかというと…だいぶ忘れてしまって。。
印象的なのしか覚えてません、すみません。
・今回は何回目の妊娠か?
・最終学歴
・家族構成
・最終月経
・前回の出産は自然分娩か?帝王切開か?どうして帝王切開になったのか?

あとは、今後の流れ(出生前診断をいつやるかとか)の説明。

もともと血圧が高めなのかもしれないけど、病院で測ると基準値を超えてしまい、次の日検査入院に…
今回の妊娠で、計3回血圧モニタリングのため検査入院(朝8時~18時頃まで日帰り)したので、もう慣れましたが、この初回の入院は、わからないことだらけ過ぎて、半泣きで一日過ごしていました。

結局、測定する時に緊張したりして、血圧がバーンっと上がってしまうようで、血圧計を購入して、家で一日2回測って記録し、その値を検診時に持参することで落ち着きました。
公立病院なのか、TKO病院がなのか、わかりませんが、とにかく厳しくて、基準値より1オーバーしていても退院できず、血圧を測るたびに緊張が高まって、また上がる…みたいな悪循環で。
もう本当に大変でした。

検診2回目(16w)

公立の検診は、基本はドクターの問診と、心音確認・ドクターがお腹を触って確認だけです。
お腹が大きくなってからは、メジャーみたいなので測ったりしました。
超音波検査は、妊娠期間を通して、私は2回だけしました。(そのうち一回は高齢出産の人のみ対象)

実はこの時も血圧が引っかかり、家で使っている血圧計が壊れていないか、また検査入院することに。検診の時に血圧計を持参すれば、その場でドクターと確認できたので入院しなくて済んだのに!
私のような方がもしいたら、毎回自分の血圧計を持って行ってください。
一日モニタリングしなくて済みます!

検診3回目(20w)

通常の検診+Obstetric Ultrasound Examination(産前超音波検査)をしました。
妊娠の週数の確定や、胎盤の位置が正常かなどを詳しく診てもらえる検査。でも機会が古いからなのか、私立の病院でやっている普段の超音波検査の方が断然キレイに見えている…

この検査は、高齢出産の人対象なので、やらない人もいます。

検診4回目(24w)

4回目の検診の前々日に、OGTT(糖負荷検査)があったのに、検診と同じ日だと勘違いしていて、すっぽかしてしまいました。
本当だったら、4回目の検診時にOGTTの検査結果が出ていたのだと思います。

OGTT(糖負荷検査) (25w)

妊娠糖尿病になっていないかどうかの検査として、OGTT(糖負荷検査)をします。
前日の夜から絶食・水分少しの状態で、朝病院に行き、採血(空腹時血糖値を測るため)。
ガムシロップのような甘い水をコップ一杯半ほど飲んで、2時間後に採血。

その間病院内のベンチで娘と待機していました。
2時間は意外とあっという間だったけれど、クーラーがかなり効いているので、寒さ対策は必須です!

結果は、5日後に電話がきました。
問題がなければ、特に連絡はないのだと思います。私の場合は、基準値を超えていたということで、栄養士さんの栄養指導を受けてくださいと、電話が来ました。

妊娠糖尿病 栄養指導(27w)

栄養士さんによる栄養指導。
私は、妊娠糖尿病かどうかのちょうどボーダーラインの数値でした。

まずどんな食生活をしているか、細かく聞かれます。
・朝、昼、夜ごはんは何時に食べる?
・朝、昼、夜ごはんの内容・量
・間食の内容・量

それからどんな風に改善したらいいかの説明を聞いて、3週間後に検査入院。

血糖値検査入院(30w)

食事を改善して、血糖値がどうなったかを検査するため一日入院しました。
朝、空腹時に採血、朝・昼・夜ごはんを食べて二時間後に採血。
一日で採血4回もしました~(泣)最後の方は痛かった…

この時一緒に血圧も測っていたのですが、これが基準値を1超えているということで、急遽1泊入院に切り替え、夜中に血圧モニタリングをすることに(泣)
TKO病院では、患者さんが多く、一泊入院は受け入れられないということで、クントンの病院に搬送されました。
夜の血圧は正常だったので、次の日の朝に退院許可がでました。

血糖値の検査結果は、後日特に連絡はないのですが、1週間後の検診の予約がキャンセルされて、さらに1週間後に延期になったので、たぶん血糖値はパスしたんだなと予測。

検診5回目、栄養指導2回目(32w)

ここでやっと、数値に問題がなかったことを知る。
妊娠糖尿病免れました。
一応今の食生活の状況を聞かれ、だいぶ緩んでいたけどごまかしごまかし答えましたw

検診5回目にして、初めて男性のドクター、中堅という感じ。
TKO病院は、研修医がくるから若い人が多いと聞いたことがあるのですが、確かにみんな若そうなんですよね。経験値がない分、様子見というのがないのかなぁと思います。(←血圧に関してw)
病院内で、たまーに中堅どころのドクターがいるという感じなので、今回のドクターは落ち着きがあって良かった!
「家での血圧が正常なら心配しなくて大丈夫だからね」と、言ってくれました。

検診6回目(36w)

元々の出産予定日が、11月末で、予定帝王切開だったので、そこから少し早めた11月19日を予定していました。
私はカノッサ病院で出産予定だったので、公立病院での検診はこの日が最後!のはずが、血圧が指摘され、出産間近ということもあって、次の日の朝から検査入院することに。

家での血圧測定で、少しずつ全体的な数値が上がってるのは自覚があったので、マズいなぁと思いつつも、とりあえず平常心を保とうと深呼吸したり色々しながら血圧モニタリングしました。

が!

とうとう蛋白尿も出て、本当に妊娠高血圧症になってしまったようでした。
そこからは、以前の記事にも書いた通り、パニック!
なんとか、カノッサ病院への転院が認められて、公立病院は退院できました。

ここで公立病院とは、本当のお別れとなりましたw

最後に

長々と書いてみましたが、公立病院の検診はこんな感じでした。
血圧と、血糖の指導のために、人より多く検査入院や指導を受けたりしましたが、基本的には月一回の検診でした。

血糖値検査でもわかるように、徹底的に無駄は省かれている印象です。
検査大丈夫だったよ、の電話一本も来ませんw
私は言葉の壁によって、公立病院に対して苦手意識が出来てしまいましたが、それがないか、グイグイ質問したりできる方でしたら、公立病院はとってもいいんじゃないかと思います。

入院がイヤだったのも、英語がわからなかったらどうしようという不安からだったので、もし言葉が通じたなら、血圧が基準値より1高いだけで、2,000円ちょっとで、念のため検査入院させてくれて、手厚いなぁという感想だったかもしれませんw

というわけで、私が妊娠中に検索しまくった公立病院の検診について書きました。
どなたかの参考になったら嬉しいです。

次回は…気になる妊娠出産にかかったお金を計算してみたいと思います!
出産費用は、支払いをしたので大体わかっていますが、私立病院の検診費用など全部合わせた金額は、まだ把握していないので…怖いですが、計算してみますね。

では!

コメント

  1. momo より:

    こんばんは、コメント失礼します。
    質問させて頂きたいのですが、公立病院に予約に行った際に検査結果が受理されず、とありますがその後どのようにされましたでしょうか?
    必要項目を確認し再度クリニックにて記載をしてもらい公立病院へ持っていきましたか?
    教えていただけると助かります。

    • KIKI より:

      momoさんへ。
      コメントありがとうございます。
      直接メールにてお返事させていただきました。遅くなってしまってごめんなさい。

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